
慣れない新婚生活を送る中で、早朝起きて朝食とお弁当を作り、夜は遅くに帰る主人のために夕食を作りました。
そして昼間は買い物を終えると掃除や洗濯をし、図書館にこもる生活でした。
睡眠時間が足りなくて昼間は仮眠をとるようになりました。
すると夜眠れなくなりついに病気が再発するのです。

絶え間ないフラッシュバックについて
こんにちは。統合失調症発症歴30年で障害年金で暮らしているemimamaです。
最初は絶え間ないフラッシュバックが始まりました。
結婚式の場面からやがてOL時代の最初に病気が起こったころのフラッシュバックに変わっていきました。
会社のことなどもう関係ないのに、頭の中に過去が流れ込んでくる感じでした。
始終、フラッシュバックがやまないのに一人きりで家で待たなければなりません。
相談相手もいなく、いたとしても何を話せばよいのかわかりませんでした。
このまま一人ぼっちで過ごしていたら、病気に逆戻りしてしまうとの焦りから、実家に一旦避難することにしました。
主人には結婚前に統合失調症にかかったことは打ち明けていました。
母は病気のことなど話さなくてよいと言いましたが、再発しない保証はありません。
このことで破談になるなら仕方がないと思っていました。
主人は「祖母が痴ほう症で入院していた時の介護の経験があるから、精神病には理解がある」とのことで、私の病気のことを特別気にしませんでした。
それで、病気のことも含めてありのままの私を受け入れてくれていました。
しかし、こんなに早く新婚生活を中断することになるとは思いませんでした。
フラッシュバックがやまない状態では家事も出来ませんでした。
妄想がひどくなる前に、一人きりの時間を減らす必要と、この病気のかかりつけ医のいる病院へ通いやすくするために実家に戻る決断をしました。

統合失調症の陽性期と実家への避難について
実家に戻ると、すぐに病院へ行きました。
そこで、「再発したのでもう自律神経失調症とは言えない。」との診断を受けました。
仕事が忙しすぎて一時的に妄想や幻聴が聴こえる状態になることはあるようです。
一度の発病でその後の再発がなければ「自立神経失調症」と診断され完治も可能な病気となります。
しかし、私の場合は再発したので病名が「統合失調症」と変わり完治が難しいと言われました。
実家に戻ってからの私は、止まないフラッシュバックと妄想で何もできない状態になりました。
そして再び病気の原因を追究し始めました。
これだけ会社のことを思い出すのだから、会社に行けば何かわかるかもしれないとか、結婚式の時に見学していたのは本当に元同僚の男性なのかという考えが頭から離れなくなりました。

会社への訪問と彼との対面について
そして、同僚の女性に会うというのを言い訳に会社に顔を出しました。
受付で彼女を呼び出してもらったことが、どういうわけか彼に伝わってしまい、彼も私の待っている所にやってきました。
彼は遠巻きにしていましたが、大声で私を非難しました。
「今更なんだよ。結婚して幸せになったんじゃなかったのかよ。」
「何をまた調子崩してるんだ。お前はどうなってるんだよ。」
「(結婚相手は)俺でよかったんじゃないかよ。」
多くの同僚に押さえつけられながらも叫んでいました。
「俺は本気で好きになった相手は2人しかいないのに。」
「一人は(自殺で)死んじまって、一人(私)は狂っちまって。」
私はもう聞いていられなくて、彼女に帰ることを告げて逃げ帰ってしまいました。
「帰りの電車で飛び込んだりするなよ。好きな女に2人も死なれちゃ、俺ももう生きていないからな。」
背中越しに彼が叫びました。
あのつけられていた感覚と見かけた男性は彼だったのだと確信しました。
彼は私が勝手に会社を辞めて連絡を絶ち、主人と結婚したことを恨んでいました。
そして、やけを起こしてアシスタントだった同僚の女性と結婚していたのでした。
その女性のことは好きでもないのに、相手の方が執着してきて一緒になりたがっているということは彼から相談を受けて聞いていました。
私が結婚した後、彼女を選んだようでした。
そして、愛のない結婚生活の中でモラハラを繰り返すこととなるのです。

元同僚の女性から聞いたことについて
そのことは、後に私のことを心配した元同僚の女性から聞きました。
家に電話があり、待ち合わせすることにしたのです。
彼女は私と仲が良く、彼と結婚した女性と同期でした。
私の様子を聞きたいということと結婚相手になった女性から言付かったことを伝えるために連絡してきたのです。
その内容は、「私が離婚して、身を引いてもよい。」というものでした。
彼女も彼との結婚生活に疲れ切っていたようでした。
そして、私が今どういう状態なのかを知りたがっていました。
私はテレビで見た〇〇患者の状況にすごく似ていることを伝えました。
「もう、一時的に良くなることはあっても完治はしないんだって」と言いました。
彼女は主人との結婚生活がうまくいっていないのではないかと心配していました。
そして、私が退職した後の会社の様子について話してくれたのでした。

次回予告について
さて、次回は退職後の会社の様子と主治医とのやり取りについてお送りしようと思います。
幾度となくはぐらかされていた病気の正体についてついに明かされることになります。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
コメント