今でも忘れられない現実か幻想かわからないこと

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今でも忘れられない幻想があります。

現実なのか妄想なのかわからない事があるのです。

統合失調症が落ち着いていた寛解期の夜の事でした。

こんにちは。統合失調症発症歴30年で障害年金で暮らしているemimamaです。

統合失調症の寛解期とフラッシュバックについて

当時のことは今でも度々フラッシュバックします。

その日、普段通りに主人が帰ってきて私は夕食の支度をして待っていました。

私は35歳になる前に子供が欲しいと思っていました。

それで、一年間飲み続けた薬を再び一時中断し、妊活を始めることにしていました。

私は若い頃は、仕事をしながら家事をし、更に育児をすることなど出来ないと思っていました。

そして、前の会社にいたときには仕事を辞める決断も出来なかったのです。

だから、その当時の彼が「一緒に住もう」と言い出した時も、子供を作らないなら結婚しないで同棲しようと言われたのでした。

その私が子供を産むつもりだと聞いて、彼は話が違うと思ったようでした。

幻想の夜の出来事について

さて、夕食の後珍しく真っ暗な中、夜の夫婦生活が始まりました。

一旦主人は部屋を出てから戻ってきました。

そこで彼と入れ替わったようでした。

後から考えてもそんなことはあり得ないとは思いますが、その夜は不思議なことが多かったです。

途中で「やっぱり見たい」と彼が常夜灯をつけましたが、立ち上がっていて逆光で彼の顔は見えませんでした。

「俺の顔見える?」

「見えない。真っ黒で・・。」私も立ち上がろうとしましたが肩を抑えられて無理でした。

「だめ。ショックを受けるといけないから。」

「おまえきれいなぁ。まるで・・そのものじゃないか。」

その後彼に抱かれていた時、頭を抱きしめました。

すると彼の髪の毛がいつもの主人と違っていたのです。

「あれ、なんでこんなに硬くなったの?いつもは猫の毛みたいに柔らかいのに」

「それになんだか量も増えたような・・。」

すると彼は「ばれたか。ばれちゃしょうがないな。でも今更やめられないよ、最後までさせて。」と言いました。

そして事が終わった後、いったん部屋を出て再び入ってきて、明かりをつけました。

そこにいたのはまぎれもなく主人でした。

主人が彼と入れ替わった疑惑について

その後リビングに座っていろんなおしゃべりをしました。

「なんでさっき、『お前』って言ったの?」

主人は「『お前・・。』いやじゃないの?」

「別に嫌ではないけど、普段言わないから。」

「俺は言わないな。emiちゃんはemiちゃんだ。」

その後もお風呂場で音がしたり、おかしなことが続きました。

そして私が眠いからもう寝ると言って寝室に入った後、エレベーターホールから叫び声がしました。

びっくりして飛び起きてドアノブに手をかけたとき、主人が「開けちゃだめだ。emiちゃんのためだよ。」と言いました。

私は開けるのをやめました。

「そう。それでいい。」と主人が言いました。

「思った通りだ。俺は何ともない。これでemiちゃんの価値が変わるわけじゃない。傷つくのはあっちだろう。」と独り言を言いました。

私は何のことかわからず、そのまま眠りにつきました。

無言電話と彼のアメリカ赴任について

それからしばらくたって、無言電話がかかってきました。

すると主人が受話器を取り上げて「おい。約束が違うじゃないかよ。」電話に向かってすごんでいます。

「お前なんかアメリカでもどこでも行っちまえ!」そう言ってから主人は私に受話器を渡しました。

「もしもし」というと震えた声で「さよなら。」と言われました。

その後、会社の同僚の女性から彼がアメリカに転勤になったことを聞きました。

本当にあの夜、主人と彼が入れ替わっていたのかは今でもわかりません。

主人に聞いても「何のこと?」というだけですし、そもそもありえないことです。

誰にも何も聞くことは出来ませんでした。

でも、私の中では彼に私を諦めさせるために主人が取引をしたのではないかと思っています。

でも、私はその前にも後にも病気を再発していますし、自分の感覚や記憶に自信がありません。

そして、その幻想のような夜のことはしばしばフラッシュバックするようになるのです。

次回予告について

さて、次回パートに出て完全復活し、妊娠出産を無事するのですが、慣れない育児の中で統合失調症が再発する過程をお届けします。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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