発達障碍児の問題行動と教育支援センター

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前回は、夫婦の危機を乗り越えて統合失調症の寛解期を迎えた話をしました。

病気が落ち着き始めると、私は他のママ友と同じようにパートをするようになりました。

子供が学校から帰るころまでに終えられるような早朝の仕事です。

しかし、学校では息子の不適応が起こっていました。

ADDの息子の学校での様子

こんにちは。統合失調症発症歴30年で障害年金で暮らしているemimamaです。

息子が小学生の頃はまだゆとり教育が行われている時期でした。

なので学校の成績からは、息子が落ちこぼれていることはわかりませんでした。

学校では息子は注意されると机ごと廊下に出てしまい、教室に呼んでも戻ってこなかったそうです。

私には宿題はないと言い続けていましたが、実際には計算ドリルと漢字ドリルが義務付けられていたみたいでした。

カバンの底の方にはプリントがくしゃくしゃになって放置されていました。

これらのことは、個人面談で先生から知らされたのです。

私は自分の病気が落ち着いたことに安堵して油断をしていました。

学校では漢字が致命的に出来なくて、学習障害の疑いをかけられていました。

地域の教育支援センターに行ってみたことについて

市役所に問い合わせをして、地域で発達障碍児のサポートをやっていないか聞いてみました。

すると私の住んでいる地域には教育支援センターがあったので連絡を取りました。

そこで発達障碍児の親の勉強会があることを知りました。

それで参加することを決め、予約を取りました。

そこでは、知能検査も受けることが出来ましたので、息子を連れて受けに行きました。

元々言葉が遅かったこともありましたし、小学生になってからも言葉でうまく表現が出来ないことは多かったです。

精神年齢が低いのか、遊ぶ相手もいつも年下の幼稚園児などでした。

同級生には相手にされずに孤立しているようでした。

しかしいざ知能検査を受けさせてみると、文章を理解する能力などは高いことがわかりました。

頭の中には言葉があふれているのに、口には出てこない状態だったようでした。

発達障碍児の親の勉強会について

勉強会は全12回にわたって発達障害児との付き合い方を学ぶものでした。

教育カウンセラーの先生自身もADHD児だったようで、親にこう育てられたかったと思うようなカリキュラムを組んでいました。

私自身も我流で子供に学習習慣をつけさせるような工夫はいろいろとしてきましたが、どれもうまくはいきませんでした。

特に漢字学習については、どうやってもダメでした。

LD(学習障害児)向けの漢字の学習方法の専門書を買ってきて、漢字を分解してマークとして覚えさせる方法なども試してみましたが、息子はやる気を全く見せずに徒労に終わりました。

さて、勉強会に来ていたのは、主にADHDの疑いのあるお子さんたちの親御さんでした。

教室でじっとしていられずに歩き回ったり、授業を妨害したり、友達をケガさせるようなけんかをするような子たちです。

そのような問題行動をどうやって落ち着かせるかを知りたくて集まってきていました。

私のように、多動性のない比較的おとなしい子の親はいなくて、何が問題なのか共感が得られませんでした。

それで、勉強会の中でも孤立した存在になってしまいました。

実際の発達障碍児の勉強会の様子について

教育カウンセラーの先生は、とにかく問題行動を叱るのではなく良い行動が出来たときに褒めることが大切だと教えていました。

具体的な学習方法ではなく、育て方の勉強です。

自分の子供にどんな優れたところがあるかを紙に書きだしたり、親自身が良い点を見つけていくような視点を持つことが求められました。

親同士の話し合いでは、どんな困りごとがあるのかを発表しあったのですが、ここでも私の困っていることは他の親御さんと違い大して問題にならない些末なことのように受け取られてしまいました。

そして、子供を親が変えることは出来ない事、子供自身が変わっていくのを見届けることが求められました。

何よりも息子のようなグレーゾーンの子供に対しては、学校では問題児の一人であってもこのような勉強会の場では、何の問題もない子のように扱われてしまいました。

結論としては、私自身が親としての態度を変え、子供に寄り添うことが大事であるということしか学べませんでした。

発達障碍児の興味のある分野を探すことについて

私は息子が興味を持ちそうな児童書を探し出して、読ませてみることにしました。

漢字を覚えさせるのが目的でしたが、学習漫画には興味を持たなかったのでレベルを下げた低学年向けの本を見つけ出しました。

その一つが「怪談レストラン」シリーズです。

一冊買ってみて読むようなら、全巻揃えようと思いました。

そして読むようになったので、全部買いそろえて読めるようにしました。

怪談レストランシリーズは学校図書にもありましたが、人気が高くいつも貸し出し中だったようです。

私は、勉強の仕方ではなくて、興味の幅を広げていくことの大切さを身をもって知ることとなりました。

次回予告について

次に病気が再発するのはずいぶん先になります。

次回からも子供の勉強方法について模索が続く様子をお届けしていきます。

子供のプリント類は私が管理することにして、ポケモンやドラゴンクエストのゲームを揃え友人関係で孤立しないように家を開放していきました。

母との同居がなくなった分、スペースに余裕があったので子供の遊び場として利用できる部屋には困りませんでした。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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