統合失調症について

統合失調症について 統合失調症について

統合失調症の発症から今に至る闘病の歴史を綴っていきます。

幻聴や妄想が起こる陽性状態と妄想は治まるもののうつ状態が続く陰性期、一時的に良くなる寛解期など様々に変化していきます。

統合失調症は発症すると完治は難しい病気です。

この病気を知っていただくとともに、そんな闘病の様子をお届けしていきます。

統合失調症の発病(陽性期)

絵画教室と薬なしで乗り越えた統合失調症の陽性期

主人は離婚を思いとどまりましたが、今度は私の方が主人に対して冷たい態度を取るようになります。 過去がフラッシュバックして、OL時代の感覚に戻ってしまい幻の彼のことを追い求めます。 どこに住んでいるかもわからないので、会社以外居場所は知りません。 でも、会いに来てくれると思い込んでいました。 見当識とは 現在自分が生活している状況や自分自身の存在を客観的に正しくとらえる精神状態のことです。 統合失調症の陽性期には、この感覚がなくなり幻想に生きている場合があります。 こんな時は身近な人でなく、日頃の生活に関係のない第三者の人に寄り添ってもらえると回復することがあります。 要は夫婦関係や親子関係のことを愚痴れる相手です。
統合失調症の発病(陽性期)

離婚の危機と統合失調症の陽性期

統合失調症が再発して、また過去にとらわれ始めた私は主人と距離を置き始めます。 私と母の板挟みになっていた主人は、母の相談役になっていました。 私が流産した時に、配慮してほしいと母に言ったそうですが、そのことを私は知りませんでした。 統合失調症の患者さんのご家族は、なぜ過去にこんなにもこだわるのか不思議だと思います。 統合失調症の人の頭の中には、飛んでいた記憶が急に戻ってくるフラッシュバックが起こっているケースが多いのです。 その過去がどの地点のものかによって親子関係や夫婦関係を壊すもととなります。
統合失調症について

4度目の統合失調症の陽性期と引っ越し

母との決別をして主人と息子と3人だけで引っ越すことになりました。 引っ越し当日から、私は様子がおかしかったと思います。 母とも一言も言葉を交わさず、逃げるようにして新居へ向かいました。 統合失調症の診断には必ず成育歴を聞かれます。 それは、遺伝がないかどうかと親子関係が良いかどうかが大きな要因になるからです。 私の場合は育児を通じて自身の育ちの追体験をし、症状を悪化させることとなりました。
統合失調症の寛解期

保育園と解離性障害とストーカーの影

私は病気であることを理由に息子を保育園に入れることが出来ました。 ADDの息子にとっても、社会性を身に着けるには良い機会だと思ったのです。 私自身も子供と四六時中一緒にいたのが、一人に慣れる時間が出来て安定していきました。 ママ友も出来ましたし、育児カウンセリングで子育ての悩みや自分の育ちと病気について相談が出来るようになり、心が安定するようになりました。 そんな矢先、また彼が私の周りをうろつくようになったのです。
統合失調症の陰性期

追体験と減薬と統合失調症の陰性症状

育児をすると自分自身の生い立ちを追体験します。 それで親のありがたみがわかる人もいれば、私のようになぜ怒られてばかりいたのか悩むことになる場合もあります。 増量されたリスパダールの薬の影響で希死念慮が消えない私は、追体験によって追い詰められていきました。 過去に私は物心ついた時からわがままだと言われ続けていました。 息子の成長を見るにつけ、それがわがままではなく、乳幼児のあたりまえの姿だと実感するようになりました。
統合失調症の陰性期

妊娠・出産そして統合失調症の再発と希死念慮

一人でいる時間が長いと病気に良くないと思った私は、仕事に出ることにしました。 旅行代理店のパート事務です。 パートの仲間たちとの会話で元気になることが出来ました。 しかし、半年を過ぎるころ念願の妊娠が発覚して退職することになりました。 出産までの間は、何事もなく平穏に過ごせたのですが、慣れない育児をする中で昼夜逆転をし再発することになるのです。
統合失調症について

今でも忘れられない現実か幻想かわからないこと

今でも忘れられない幻想があります。 現実なのか妄想なのかわからない事があるのです。 統合失調症が落ち着いていた寛解期の夜の事でした。 当時のことは今でも度々フラッシュバックします。 その日、普段通りに主人が帰ってきて私は夕食の支度をして待っていました。 私は35歳になる前に子供が欲しいと思っていました。 それで、一年間飲み続けた薬を再び一時中断し、妊活を始めることにしていました。
統合失調症について

ドラマに原案を売った?主人と彼の対決と解離性障害

前回はお医者さんに統合失調症の正体について教えてもらいました。 予めかなり調べていたので、おおよそのことは予想していました。 むしろ私の病気の正体がわかってホッとした気持ちの方が強かったです。 いつものようにリスパダールを処方され、少し落ち着いてきました。 私の病気が治まってくると、母は私を疎ましく思うようでした。 何もせずに家にいることを、非難するようになりけんかが絶えなくなりました。 私は新居に帰ることにして実家を出ました。
統合失調症の発病(陽性期)

再び統合失調症陽性期へそして医師との対決

止まないフラッシュバックは私を統合失調症陽性期へと悪化させていきました。 解離性障害も同時に発症し、自分を横から見ているような感じがします。 幻聴もひどくなり、母とも衝突するようになりました。 統合失調症は妄想を伴う病気なので、妄想が広がってしまわないように実態についてや妄想そのものの解説はしてくれません。 それが患者の症状を悪化させないお医者さんの判断の一つなのです。 そんな中、調べてもわからなかった統合失調症のメカニズムをお医者さんから聞き出すことになるのです。
統合失調症について

絶え間ないフラッシュバックと統合失調症の再発。そして実家へ避難へ

慣れない新婚生活を送る中で、早朝起きて朝食とお弁当を作り、夜は遅くに帰る主人のために夕食を作りました。 そして昼間は買い物を終えると掃除や洗濯をし、図書館にこもる生活でした。 睡眠時間が足りなくて昼間は仮眠をとるようになりました。 すると夜眠れなくなりついに病気が再発するのです。 最初は絶え間ないフラッシュバックが始まりました。 結婚式の場面からやがてOL時代の最初に病気が起こったころのフラッシュバックに変わっていきました。